プレス部品の表面に発生する「スタークラック(星目)」の原因と対策
Sep 25,2025
表面スティングとは、大型外板パネルのプレス加工において発生する微細な凸状のキズである。
プレス部品の表面スティング(星目)不良の原因と対策
1. 表面スティング(星目)とは
表面スティングとは、大型外板パネルのプレス加工において発生する微細な凸状のキズである。油石で表面を研磨した後、微小な光点として確認できる。この微細な凹凸は塗装後に光を乱反射させ、外観品質を著しく損なう。この不具合は発生箇所が定まらず、対策が難しいプレス工程の重要課題である。深刻な場合、1部品あたり20箇所以上発生し、1部品あたり10分もの手直し工数がかかるため、撲滅が強く求められる。
2. 発生要因
スティングは、材料と金型の間に介在した「ごみ」や「異物」がプレス加工時に材料表面に圧入されることで発生する。具体的な異物の発生源は多岐にわたる。
3. 防止対策
スティングを低減・排除するには、異物の発生源を断ち、異物が材料と金型の間に侵入するのを防ぐ総合的な管理が不可欠である。
1. 材料管理の徹底
BL材は1~2回の洗浄を実施し、洗浄後の表面品質を検査基準で厳格に管理する。
洗浄後のBL材は速やかにプレス工程に回す。保管が必要な場合は、汚れや傷みを防ぐ適切な方法で移送・保管する。
2. 金型の維持管理
引き抜き型を始めとする金型は常に清潔に保つ。生産中にホコリなどの異物が付着した場合は、直ちにラインを停止し、粘着クロスで丁寧に清掃する。
定期的なメンテナンスとして、摩耗した金型表面への再クロメッキを実施する。
3. 生産環境の整備
大型外板を生産するプレスラインは可能な限りクリーン化(密閉化) し、ホコリの侵入を物理的に遮断する。
手作業による搬送を行う場合、作業員は繊維屑の出ない専用の防塵・防切手袋を着用する。
4. 根本的な工程改善
異物(切り粉)の発生源対策: 上型パンチの刃先を鋭角な形状に研ぎ上げ、切り粉の発生そのものを抑制する。
異物の排除: 金型内にエア吹き付けノズルを設置し、発生した切り粉を圧縮空気で金型外に排除するシステムを構築する。
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